とあるケアマネジャーのたわごと🌈

これまでの経験を基にした介護に関する様々な情報、日々の業務を通して感じたことが主な内容です。大変な職業でありますが、長く仕事を続けられる参考に活用して頂ければ幸いです。

利用者さんと長く関わることの意義

こんばんは!週末なので、夜更かしをしながら日々の思うことをアウトプットしようとパソコンに向かっております。スマホも便利ですが、やっぱり文字を書くのは断然パソコンに限ります。目が疲れにくい!タイプが早い!編集しやすい!

 

ということで、サクサクとタイプをしながら本題に移ります。

どんな仕事をするにせよ、心掛けるべき大切なものは基本的に同じだと思っています。

  • 技術、知識
  • 接遇マナー
  • 体調管理
  • コミュニケーション能力 など

いろいろある中で、私が一番大切だと思うこと。それは「継続」することです。

それも可能ならば同じところで継続できることが望ましいと考えています。(人間関係、待遇など様々なことがあり、退職に至ることが多いのでしょうが、、、)

私はこの業界16年ほどですが、15年間は同法人で働いています。介護職からケアマネジャーへと部署は移りましたが、長い方は入社当初から関りを持たせて頂いております。

 

長く関わることで、、、当然ながら信頼関係が構築されます。今では多少のトラブルも顔を立てて許して頂けるくらいです。

長く関わることで、、、共通の思い出話に花が咲きます。「あなたもあの頃は若かったねぇ」なんて言って頂けることがありますが、その時の表情は二人に共通する懐かしい思い出だからこそ垣間見えるものだと思います。

長く関わることで、、、その人の望む最期が分かります。これまでの会話の中で、どのような最期を望んでいたか十分に理解することができます。アセスメントすれば分かるし、確認するのが当然と指摘されるかも知れませんが、長い関りから得られるものは、より深いものがあります。

長く関わることで、、、認知症の方が安心感を持って接してくれます。恐らく私の名前を憶えていない重度の認知症の方でも、数年間顔を見ていると記憶にしっかりと残っているようで「おお!」と利用者さんから手を挙げて挨拶をして下さいます。

 

数年前、こんなことを言われたことがありました。

「最期まで、よろしくお願いします」

私が担当ケアマネをさせて頂いたAさんは末期がんでした。実はAさん、私がヘルパー時代に関わったことのある方でした。非常に頑固でわがままな方で、私がヘルパー時代には、理不尽な理由で何度も怒鳴られていました。

「もう二度と来るな!」

最終的には、その一言でサービスは終了となったのです。

それから、道端で顔を会わせると私の方へ歩み寄り大声で怒鳴ることが続きました。なので、私は遠くの方からAさんを見つけると、必ず会わないように身を隠したのでした。

そんなことがあったにも関わらず、わがままを繰り返していたAさんは、なぜか他事業所からうちの事業所への変更を申し入れ、私がケアマネジャーをすることとなったのです。

「あの時はすみませんでした」

照れ臭そうに謝罪をしたAさんとの関りが再び始まったのです。

怒鳴られてから数年が経過していたので、それも私たちにとっては良い思い出となっていました。「そんなこともありましたね」などと二人で笑ったりして。穏やかになられていましたが、相変わらずわがままなところは変わらず。しかし、私はとても嬉しかったのです。数年が経過し、私を受け入れてくれたことが。

結果として、Aさんを自宅で看取ることができました。Aさんの言葉を叶えさせて頂くことができたのです。最期までお付き合いできたことは、私にとって大きな達成感でした。

 

この仕事をし始めてから、本当にいろいろなことがありました。挫折もしました。何度心が折れかけたか分かりません。一か所の職場で長年勤め続けるのは大変なことだとは十分に理解しております。しかし、慣れたスタッフが変わることで寂しい思いをするのは利用者さん、入居者さんなんですよね。

その為には、待遇が良くなってスタッフが定着すること。結局、それが重要なんだと思います。