とあるケアマネジャーのたわごと🌈

これまでの経験を基にした介護に関する様々な情報、日々の業務を通して感じたことが主な内容です。大変な職業でありますが、長く仕事を続けられる参考に活用して頂ければ幸いです。

『ボヘミアンラプソディ』を観て

映画『ボヘミアンラプソディ』を観たのは昨年末でした。今なお多くのメディアに取り上げられていて話題ですね!少し日にちが経ってしまいましたが、少し映画の感想を書かせて頂きます!

 

私がクィーンというバンドを初めて聴いたのは中学生の頃。友人からアルバムを貸してもらったのがきっかけでした。その頃はエアロスミス、ボンジョヴィといった洋楽のハードロックが大好きだったのです。

「クイーン??名前は聞いたことあるけど、歌は知らんな、、、」という感じでしたが、初めてボヘミアンラプソディを聴いた時は衝撃的でした。ロックとオペラの融合、なんだこの曲は!という第一印象だったと記憶しています。

中学生の私には、和訳を読んでもイマイチ意味が分からない内容でしたが、それでもとても心に突き刺さるものがありました。なんとも言えない悲しい歌いだしから始まり、やがて力強いオペラへ移り変わってゆく。

今、大人になってボヘミアンラプソディの歌詞を読み、そして映画を観ることで改めてその意味を考えてみると、そこにはフレディマーキュリーの人生における様々な困難な思いが込められているように感じました。セクシャリティ、人種、容姿など、彼はきっと孤独な思いを抱えていたことでしょう。HIVに感染したことも死の直前まで公表しませんでした。

様々な困難を抱えながらも、見るものを惹きつける圧倒的なステージパフォーマンス、抜群の歌唱力は最高のロックスターだと思います。表舞台に立つ彼だけを見ていると、そのような生き辛さを抱えているとは誰も思わなかったのかも知れません。

 

話を現実の自分の世界に戻します。私は単身高齢者の多く暮らす地域で働いています。身寄りの無い方も多くいらっしゃいます。時々、利用者さんから理不尽なことを言われたり、私たちの思いを理解してもらえない場合には、複雑な感情がこみ上げてくることがあるのも正直なところです。しかし、私たちには見えない、知ることのないバックグラウンドが潜んでいるのかも知れないということを考えないといけません。何故そうゆう思いに至ったのか、何故そのような行動をするのか。人は自分の価値観や考え方というフィルターを通して他人を評価するのだと思います。プライベートなら、合わない人間とは親しくする必要はないと思います。しかし、介護の仕事はそうではありません。

 

映画「ボヘミアンラプソディ」はクイーンの偉大さを再認識することができた一方で、日頃の業務についても考えさせられた内容でした。