面接対策!採用担当者から見る面接時の注意点
春は出会いと別れの季節。これから新しい職場で働く方もいれば、職場を去る方もいることかと思います。
さて、福祉業界では依然として人手不足が深刻で、新しい人材を確保する為に常に求人が出ているのが現状です。
しかし、だからといってどんな人材でも構わないという訳ではありません。面接担当者は、面接時にしっかりと求職者をチェックしています。
最近の傾向として、求人を出している施設や事業所の件数が多いからか、面接に来る求職者の面接に臨む姿勢に疑問を抱くことがあります。(「ここがダメでも次がある」という余裕でしょうか?)
面接をする側として、いくつかの良くない例と改善点を挙げてみますので、今後のご参考にして頂けたら幸いです。
服装
そもそも、服装のことを一番最初に挙げるのもどうかと思いますが、最近なぜか私服で面接にやって来る人が多い!ひどい時にはジャージにサンダル姿。介護の仕事=動きやすい服装というのは分かりますが、面接となれば話は別。一般企業の面接と同様、スーツ着用を心掛けましょう。見た目の第一印象は大切です。いくら人柄が良くても、話の中身がしっかりしていてもジャージで面接に来た時点でアウト!かも知れません。
志望動機
面接において、ほぼ間違いなく質問されると思います。ここで仕事に対する姿勢を評価しますので、ポジティブで好印象を与える答えを考えておきましょう。
- 「土日勤務が無いので御社を志望致しました」
- 「家から近いので御社を志望致しました」
もちろん、皆さんそれぞれの事情があり、条件に見合った勤務先を探しているのは百も承知です。よって、例に挙げた理由はよく分かります。しかし、企業側にあまり良い印象を与えません。
どうすれば良いか?表現に少し工夫をしたら好印象となります。
- 「介護の仕事に就きたいが、家の事情で土日勤務はできません。そのような中、平日のみの勤務である御社の求人を拝見し、ここなら好きな介護の仕事を続けられると思い志望致しました」
- 「仕事をする上で、通勤の負担を軽減して業務に専念したいと考え御社を志望致しました」
リフレーミングというものがあります。その意味は以下の通りです。
ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。(ウィキペディア)
つまり、見方や視点を変えることで、同じ事実をプラスにでもマイナスにでも置き換えることができるのです。
上記のものはあくまでも一例であり、家庭の事情等により異なるかも知れませんが、いずれにせよ聞く側がポジティブな印象を持てるようにしましょう。
退職理由
よく前に勤めていた会社の不満や文句を言う人がいます。ひどいケースでは内情をベラベラと。自分が悪いのではなく、会社が悪かったんだという思いがそうさせるのでしょうが、言い過ぎることは悪印象を与えます。きっと、採用をしても不満を口にして退職し、同じように悪評を言って回るのだと思うからです。前の会社に色々なことがあったとしても言い過ぎは控えましょう。この業界は横の繋がりも結構ありますので。
また、自分の考えと会社の方針が合わなかったというのも働いていた期間や経験年数、保有している資格によっては良い印象を与えません。国家資格を持っていて、経験年数がそこそこあり、また働いていた期間も長いのならば良いですが、短期間で職を転々としている経験が浅い人の場合は、ただのわがままと捉えられかねません。
まとめ
色々な例を挙げましたが、結局、求められる人材は保有資格や経験よりも、
- 色んなことを幅広くできる
- 協調性がある
- 向上心がある
- この業種、この事業形態を志望する明確な動機がある
- 接遇マナーができている
ということなどが大切だと思います。
個人的な意見も含まれていますが、採用する側の方々にとっては共感して頂けるのではないでしょうか?